第1節 運用時における留意点
本節は、主としてグループウェアを運用する視点から留意点を取りまとめる。
1一1 運用体制の確立
グループウェアの導入初期に特に重要となることは、利用者が解らないことや何かのトラブルが発生した場合に、問題点をすぐに解決できるサポート体制整備することである。
また併せて、利用者からの質問などの伝達ルートも明確化しておく必要がある。特に、ネットワークが大規模化し、利用時におけるトラブルなどが発生した場合には、利用者から運用部門へ対する問い合わせは、かなりの量になる予想される。その結果、運用部門は問い合わせの対処に追われて円滑な運用に支障を来たすほか、利用者への対応も遅れがちになるなどの事態を招く。このような事態を回避するためには、軽微なトラブルなどは利用部門内で解決し、負荷の分散を図ることが重要となる。