第3節 グループウェアの導入効果の測定
事務の改善効果とは非常に測りづらいものであり、単純な計算式で求められるものではない。しかし、情報システムを導入する上において、その導入効果を計測することは重要なことであり、さらに、職員一人一人が少しずつ軽減される労力を、更なる行政サービスヘ向けるための検討材料ともなる。本節では、前節の「グループウェアの適用例」を基に、仮の状況設定を行い、定量的及び定性的効果を例示的に分析する。なお、分析は次の手順で行った。
1. 前節に示した適用効果を、以下に示す情報システムの導入効果へ当てはめ、改善項目を明確にする
2. グループウェアの導入前後の状況を仮に設定する。
3. 定量的効果に分類されるものは、仮の状況に基づいて効果を算出する。
4. 定性的効果に分類されるものは、具体的な改善内容を示す。
なお、実際の事務の状況は、事務の案件や内容などにより千差万別であるため、ここではあくまでも仮の状況設定とする。従って、本節に基づいて実際に効果分析を行う場合は、それぞれの状況に設定を置き換えて、効果を分析する必要がある。