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と呼ぶことができる。コミュニケーション支援とは、組織内におけるコミュニケーションを円滑にし、職員相互の協調作業を支援することを目的としている。

2. 情報の共有化

 情報を迅速に把握し、その情報を基に適切な作業を行うためには、組織を構成する職員が共通の情報や認識を持ち、その上で共通の方針を持つ必要がある。これを行うためには、組織を構成するすべての職員が、共通の知識やノウハウを持つことができる環境を整える必要がある。情報の共有化とは、このような環境を整える仕組みを提供し、情報の共有化を支援することを目的としている。

3. 事務作業の自動化

 迅速な意思決定を行うためには、稟議などを円滑に進める必要がある。しかし、従来の稟議とは案件によって回付先が異なる場合が多いため、事務手順が煩雑になりやすいところでもある。事務作業の自動化とは、非定型で煩雑となりやすい事務手順を定型化し、稟議や回覧などを効率よく自動化することを目的としている。

(2)各機能の概要

 目的を実現するための機能としては、電子メール、電子掲示板、電子会議室、スケジュール管理、共有文書管理、ワークフロー管理などが挙げられる。

1. 電子メール

 利用者が相互にメール(手紙)を交換することができる機能である。送信者が受信者のメールボックスにメッセージを送り、受信者がそのメッセージを閲覧することで実現する。従って、基本的に1対1のやり取りとなるが、同一メッセージを複数の受信者に送付する同報送信機能などもある。

2. 電子掲示板

 任意の利用者が、共通エリアにメッセージを書き込み、他の利用者が、そのメッセージを閲覧することができる機能である。電子メールが1対1のやりとりなのに対して、電子掲示板では複数の利用者が閲覧することが可能となる。

 

 

 

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