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 端末処理部と接続部の光学的及び機械的接続状況を調べるため、光コネクタの着脱を繰返して、光接続損失を測定する。機械的な欠陥があれば、光コネクタの光接続損失値の変化も大きいので、この方法で検出できる。また、光コネクタを着脱することで接続部の機械的性能の確認もできる。

 メーカーの工場で端末処理を行った光ファイバケーブルについては、メーカーの試験データを用い、造船所での接続部の光学的、機械的チェックは省略できる。

 なお、船内に光ファイバケーブルを布設したあと、端末処理を行う前に、この光ファイバケーブルの光伝送損失を裸ファイバアダプタを用いて測定しておけば、光ファイバケーブルを布設した状態及び両端末処理部の光伝送損失を別々に測定でき、検査の精度は向上する。測定しておれば、参考値として提出する。

-1.標準光伝送損失測定試験

(1)使用測定器

(a)光源

(b)光パワーメータ (光源及びパワーメータの代わりに、これらを一体化した簡易型計器(光パワーテスタ)の光源部及び受光部を使用してもよい)

(c)励振器(ダミーファイバ等)(全プラスチック光ファイバは、励振器を省略してもよい)

(d)測定器用光ファイバゴード

(2)測定方法

標準測定方法は図13.2に示すとおりで、まず、光源と励振器を光パワーメータに接続して入射光(P1)を測定する。

次に、光源と励振器を被試験光ファイバケーブルの一端に続し、他端に光パワーメータを接続して、光ファイバケーブルからの出射光(P2)を測定する。

被試験光ファイバケーブルと両端の端末処理・接続を含めた

 

 

 

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