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る場合は、端末に十分な保護を行ない、布設中に損傷を与えることのないよう注意する。

(9)ケーブルを積重ねて布設するときは、原則として太い線を下積みとし、ハンガの中央部が高くなるように積むことが望ましい。

(10)ケーブルを布設する金属電線管又はトランクについては、次の点に注意する。

 (a)内面を十分平滑に仕上げ、耐食処理を施す。

 (b)ケーブルを損傷しないように、端末を成形するか又はブッシングをはめる。

 (c)ケーブルを容易に引込めるような、内部寸法と曲げ半径とする。

 (d)内部に水がたまらないように配置する。

 (e)全体の長さから判断して、必要ならば適当な伸縮継手を設ける。

 (f)ケーブルを引張るときに損傷を受けることのないように、必要があれば、引込み箱を設ける。

13.1.5 ケーブルの固定

(1)ケーブルの固定には、一般電線と同様のケーブルバンドを使用することを原則とし、締付けトルクは50kgf・cm以下とする。

(2)ケーブルバンドは主に巻きバンドとし、ケーブルの被覆を傷めないで、保持できる大きさの表面積と形状をもったものとする。

(3)がい装のないケーブルを固定するときは、バンドの締付けにより被覆を傷めないよう、ケーブルの外面に適当な保護材を巻くか、あるいはビニル被覆のバンド又はNK承認のプラスチックバンドを使用する。

(4)ケーブルを固定するときは、張力のない状態で行う。

(5)ケーブルの固定間隔は、一般電線の固定間隔に合わせてよい。

 

 

 

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