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(5) ケーブルカバーによる方式

この方式は、居住区の木壁に機器を取付けるなど美観を考慮した場合のケーブル固定法の一つである。カバーの材質は、プラスチックが多く使用されているが、特に高級化を要求される場合は、壁と同一材料で行う。(図4.36を参照)

(6) 非金属性バンドによる方式

NK鋼船規則では、非金属性のバンドを使用することが認められている。ただし、材質は、難燃性であり、かっ、材料の名称、寸法、特性及び使用方法などに関する資料を提出し、NKの承認を得る必要がある。また、非金属性バンドで固定したケーブルは、支持物の上に水平に布設した場合を除き、火災によるケーブルのたるみに対し、1〜2mごとに補強用として金属性バンドを使用する必要がある。

(7) 木製クリートによる方式

冷蔵庫、魚倉、冷凍室などに布設するケーブルは、天井、側壁の表面から離して布設するので、ケーブルの固定は、図2.9に示すような木製クリートで行う場合がある。

4.3.6 ケーブルの固定間隔など

(1) ケーブルの固定間隔

ケーブルの固定間隔は、表3.1を標準とするが、特に船主、船級協会などにより指示ある場合を除き、一般には、ケーブルの太さによって、固定間隔を変えることはせず、約300mmに統一し、また、水平の主電路においては、図4.24のように、固定を支持金物(ハンガ)1つおきにしてよい。

 

 

 

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