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-4. 防水・防火貫通要領

 ケーブルを防水・防火貫通構造部に貫通させる場合の一般的な例について次に示す。

(1) 防水兼A級防火構造部

(a) グランド

図4.17のように、グランドの回りにコーミングを取付け、不燃性コンパウンドを先土眞する。

(b) コーミング

図4.17において、防水性のある不燃性材料を使用する。なお、最近は、A級に承認されている不燃性コンパウンドは、防水性もあるものとして認められているものが多い。

(c) MCT

図4.16をそのまま適用してよい。

(2) 防水兼B級防火構造部

(a) グランド

図4.18をそのまま適用してよい。

(b) コーミング

図4.15を適用するが、コーミングの長さは200?以上とし、防水性のコンパウンドの両側に不燃性コンパウンドを、それぞれ厚さが30m以上になるよう、充填する。

(c) MCT

図4.16をそのまま適用してよい。

4.3.4 ケーブルの屈曲

 (1)ケーブルの屈曲については、船舶設備規程及びNK鋼船規則で、それぞれ規定があるので、作業に当たっては、その値以上とする。

 配線された状態は勿論、配線作業時にも規定された値以上でなければならない。 すなわち、規定値以下に曲げたりすると、ケーブル構成材料の特性の低下や絶縁破壊の原因となるからである。

 

 

 

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