仕様書のほか計装制御一覧表をよく調査して、システムを把握する。また、諸管装置、自動化機器の装置図及び検出機器部品図を取りそろえておき、特に一覧表の電気系統図に関連する部分をチェックしておく。
系統図の概要を次に述べる。
9.6.1 制御機器一覧表
系統図を作成する前に、操舵室の遠隔制御盤、機関監視室の主機制御盤など盤ごとに集約して、その盤に装備する各機器、器具を列記し、また、機器品目に対する記号表を作成して、系統図の冒頭に編集し、系統図と相互にチェックして洩れのないようにする。
9.6.2 電源装置回路
各機器へAC100VとDC24Vを供給するための分電盤を設け、これより配線する。
9.6.3 発電機関制御計装系統回路
発電機の遠隔制御装置及び計測器などを発電機制御盤に装備し、機側の接続箱間に多心線を配線し、ガバナモータ、各種圧力計、温度スイッチ、電磁弁、回転計などを接続する。
主配電盤には、ガバナ操作回路を接続箱から配線し、主機制御盤上の発電機関の制御及び各盤の監視、警報装置に対する配線をする。
9.6.4 主機制御系統回路
機関付接続箱に配線し、圧力スイッチ、ターニング、カム軸及び燃料制限の各種リミットスイッチ、負荷指示計発信器、主機回転計発信器、積算計発信器、過給機回転計発信器と配線接続する。
機関監視室の制御盤と操舵室装備の遠隔制御盤との間に多心線を配線し、電話機、テレグラフ、各種表示、警報装置、計測器の接続を行う。また、バルブパネル内に配線し、各種電磁弁と接続する。
9.6.5 温度計回路
盤装備の主機シリンダ出口、過給機入口用の切換式温度計と機側装備の温度計を接続箱を経て配線接続する。シリンダ出口用には多心線を、過給機入口用に対しては補償導線を使用する。同様に発電