7.6 自動制御装置の監視・警報装置
船舶の自動化、特に推進機関の自動制御についてはNKのMO規則が制定され、監視装置や警報装置が多数の船舶に設置されている。中小型船舶では、記録器のない監視装置の採用が多い、また、最近は、ボイスアラームの採用が増加しつつある。
7.6.1 監視装置(アナンシエータ)
監視装置を、監視方式と構成要素により、よく使われている種類に分類すると次表のようになる。
連続監視方式は、監視対象を常時監視し、監視対象が所定の動作限界を超えたとき直ちに警報を発する。各監視対象ごとに検出器と設定器の比較回路が設けられる。走査監視方式は一定速度で各監視対象を順次選択し、検出信号と設定値を照合し、検出信号が所定の動作限界を超えたときに警報を発する。
多くの監視対象に対して、1個の比較器で共用される。また、動作上から分類すると、検出器からの信号の種類と上限監視、下限監視、アナログ設定、ディジタル設定法などにより、その異常判別方法は異なるが、一般に入力信号と設定値との差が上限監視値より大きいか、あるいは、下限監視値より小さい場合に、異常状態としてアナンシエータによって警報を発する。
時分割多重伝送監視方式は、機側に設けられた検出器からの信号を時分割用のクロック信号によって高速にチャネルを切換えて、共通ケーブルで信号を伝送する。この方式は、船内に布設されるケー