なお、Pbは電力調査表から、その他の値はメーカーから
データーを入手して計算をする。
-3.発電機容量
一般に発電機は、150%2分間の過電流耐力を持っているが、発電機用ACBは一般に発電機定格電流の115%にセットし、セット値の120%で20〜60秒で遮断するように調整される。
従って、大形電動機始動時の発冨機容量の過不足を検討することは、すなわち電動機始動時に発電機に流れる電流によりACBが遮断しないかどうかの検討に置換えることができる。
もし電動機始動時にACBが遮断するようであれば、電動機は全電圧で始動することはできない。この場合ACBが遮断するということは、電動機始動時に発電機に流れる電流(即ちべースロードの電流と電動機始動電流のベクトル和の電流)がACBの遮断特性曲線を上回るということであるから、電動機始動時に流れる発電機電流とそれが続く時間(電動機の始動時間)を計算により求め、その値がACBの遮断特性曲線を上回るかどうか確認しなければならない。
(1)発電機電流の計算
発電機電流は次の式で求められる。
It=√((Ibe十Ime)2+(Ibr十Imr)2)
ただし、