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-3.後備遮断保護方式(後備保護方式)

後備保護方式とは、系統中に設置された保護装置が、その設置点での最大推定短絡電流に対して、短絡定格が不足する場合、その保護装置の電源側(上位)にこの最大推定短絡電流に対して十分な短絡定格をもつ保護装置を設け、この保護装置の助けを借りて安全に事故回路を遮断する方式のことで、バックアップ保護方式又はカスケード保護方式ともいう。

図3.12のような配電系統で、下位保護装置B2が、その設置された点における最大推定短絡電流に対して十分な短絡定格がない場合、その電源側に十分な短絡定格をもつ保護装置B1を設け、F点における短絡事故の場合、B1とB2とが同時に動作して事故点を切離す。そのため、上位保護装置B1の下につながる他の給電回路のB3やB4も給電が停止される。したがって後備保護方式では、3.2.4。-2.(4)で述べた選択保護はできない。

表3.5及び表3.6にM社及び下社の後備保護遮断容一覧表を示す。

 

 

 

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