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※1 本蓄電池容量は、船舶設備規程第300条により計算した。なお、各設備に対する給電時間は船舶検査心得299.3(a)、300.2(a)、300.3(a)を準用した。

※2 船舶設備規程に示される以外の各設備に対する給電時間は、船内ブラックアウトから発電機ABC投入迄の時間(最大45秒)を満足しておれば問題ないと考えるが、不測の実態を考慮し、10分間給電することで考えた。

 

-2.「すえ置蓄電池の容量算出法」による計算

現在国内で汎用されている蓄電池工業会規格SBA−6001−1989“すえ置蓄電池容量算出法”による容量算出の方法を紹介する。

(1)算出に必要な条件

定格放電率容量を求めるには、あらかじめ次の4つの条件を決めておく必要がある。

(a)保守率

蓄電池は使用年数の経過や使用条件の変動等によって容量が変化する。したがって、この容量変化を補償する補正値としてL=0.8をとる。

(b)放電時間と放電電流

放電時間には、予想される最大負荷時間を用いる。放電時間中、放電電流が増減する場合は、実際に起り得ると考えられる範囲で、できるだけ放電の終りの方に大きい放電電流がくるようにすべきである。これは放電末期に大きい放電電流負荷が集中した場合でも、負荷を満足することができるからである。

(c)許容最低電圧

種々の負荷側機器から要求される最低電圧のうち最高の値に電池と負荷の間の接続線の電圧降下を加えたものが許容最低電圧である。

容量換算時間を求めるための最低電圧は、セル(単電池)1個についての値(接続間の電圧降下を含む)を示したものであり、許容最低電圧Vは次式により求めることができる。

 

 

 

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