（4）ハンドオフ・モードC1

これは、旧リンク側に転送していないパケットだけを新リンク側に転送するモードであり、その起動タイミングは、コネクション・ハンドオフ承認の直後である。最初のコネクション確立手順を除いた通信結果のシーケンス・ダイアグラムを図5−2.2−4に示す。また、この送受信記録の解析結果を付録Cに示す。

ハンドオフ承認後に、発生したイベントを以下に列記する。

?新リンク側へのパケット転送を開始。

?順序番号4のデータを受領する前に7番のデータを受信したため、パケットの抜けを検出して、4番のデータからの再送信を要求。

?順序番号4からのデータを再送信。

?受信局側でユーザ・データ（10パケット分）を受信。

解析の結果、このモードでは、パケットの抜けや追い越しと同様の状態となったために、再送信処理が起動された。但し、コネクション・リセット等の通信障害は、検出されなかった。

（5）ハンドオフ・モードC2

これは、旧リンク側に転送していないパケットだけを新リンク側に転送するモードであり、その起動タイミングは旧リンク側の処理完了イベントの直後である。最初のコネクション確立手1頂を除いた通信結果のシーケンス・ダイアグラムを図5.2.2−5に示す。また、この送受信記録の解析結果を付録Cに示す。

ハンドオフ承認後に、発生したイベントを以下に列記する。

?旧リンク側の処理完了通知を受領。

?新リンク側へのパケット転送を開始。

?受信局側でユーザ・データを受信。

解析の結果、このモードでは、正常な転送処理が行われ、コネクション

・ハンドオフにおける通信障害は、検出されなかった。

前ページ　　　目次へ　　　次ページ