
3.4 コネクションの確立及び解放手旧
VDLでは、発呼要求を伝送し、サブネットワーク・コネクションの確立を起動するのは、データリンクの確立と同様に常に航空機が行う。コネクションの解放は、地上側及び航空機側のいずれからでも実行することができる。
3.4.1 明確化コネクション確立手1旧
この手順は、データリンク・コネクションを確立した後、サブネットワーク・コネクションの確立を行う標準的な方式である。以下に手順例を列記するともに、そのシーケンス・ダイアグラムを図3.4.1に示す。
?VDLユーザがVDLの使用を要求する(VDLスタート)と、地上システムは地上局情報フレーム(GSIF)の定期送信(100秒〜)を開始する。航空機局は、これを受信するためVHF無線機を使用周波数に同調させ、モニタを開始する。一般的に、周波数は、モード2運用の場合にはコモン・シグナリング・チャネル(CSC:136,975MHz)が、モード1の場合にはそのサービス空域ごとに規定されたものが使用されるものと考えられる。
?いずれかのGSIFを捕捉した航空機局は、それに含まれるパラメータから地上システムの種別や通信能力を識別し、通信を行う地上局を選択するとともに上位層に通知する。
?航空機局のサブネットワーク層は、データリンク層に対しリスタート要求パケットを転送し、データリンク層はそれをパラメータとしてXIDフレームで地上局に伝送する。リスタート・パケットは、既存のサブネットワーク・コネクションをクリアする機能を有しており、このパケットを使用することが明確化手順の特徴である。
?データリンクの確立を承認する地上局は、応答としてリスタート確認パケットをXIDフレームに包含させて伝送することにより、航空機局がデータリンク・コネクションの確立を認識する。
?続いて航空機局のサブネットワーク層は、データリンク層に対し発呼要求パケットを転送し、データリンク劇まそれを情報(lNFO)フレームで地上局に伝送する。
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