
3. 標準及び勧告方式(SARPs)の概要
この章では、本年度に試作・評価を行った機能部位(サブネットワーク層)に関するVDLドラフトSARPs(ICAOステート・レター版1996年8月)の規定内容について概説する。VDLで使用されるサブネットワーク層プロトコルは、一般的にはサブネットワーク・アクセス・プロトコル(SNAcP)と呼ばれるlS08208に準拠したパケット・レベル・プロトコルである。上位サブレイヤとしては、ネットワーク層の最上位に位置し、コネクションレス・ネットワークプロトコルをサポートするサブネットワーク独立収束プロトコル(SNICP)とSNICPと下位層とのインタフェース機能を有するサブネットワーク依存収束機能(SNDCF)が存在するが、VDLサブネットワークの固有サービス・プロトコルの頂点に位置するのは、このSNAcPとなる。VDLのプロトコル階層を図3に示す。
なお、このSARPs案の内容については、付録Aに抄訳を添付している。

図3 VDLプロトコル階層
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