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2. ICA0におけるVDLの規格検討状況

2.1 AMCP/4

1996年3月〜4月にカナダ/モントリオールで開催されたICAOの航空移動通信パネル第4回会議(AMCP/4)における検討概要を以下に示す。
2.1.1 議事項目1(AMCP/3以降の航空移動及び航空移動衛星通信に関する開発動向に関する検討)
(1)自動従属監視パネル(ADSP)
1996年3月19日から25日まで開催された第2回全体ワーキング会議にてADSとATSデータリンク・ガイダンス・マテリアルが改版されたことが報告された。要点は、次のとおり。
・航法アプリケーションはGNSSPで扱うため含めないこととした。
・通信と監視のためのエンド間の性能要求と運用要求を記述した。
・通信メディアに関してはADSPの範囲外との意見があり、特定の通信メディアを比較することなく記述することとした。
・航空機間のデータリンクに関する運用要求は後のバージョンで追加することとなった。
(2)全地球的航法衛星システム・パネル(GNSSP)
第2回のGNSSPが1995年11月14日から24日まで開催され、この会議でローカルエリア・オーグメンテーション・システム(LAAS)のデータを放送するための候補をVHFバンド、Cバンド、Lバンドの中から検討し、GNSSP/3までにSARPsとして標準化することとなったことが報告された。また、1996年2月から3月にかけてのワーキング・グループ会議においてSARPsを1997年2月までに作成し、RTCAD0−217プロトコルとメッセージ形式を採用することとした。
(3)二次監視レーダーの改善と衝突防止パネル(SICASP)
北米と欧州へのSSRモードS導入が進んでいることが報告された。さらに、ADS−BのためのモードS拡張スキッター方式のSARPs案を1997年始めのSICASP/6までに作成する予定であることが報告された。

 

 

 

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