私たちの経験からも、患者は*セルフケアの中に、伝統的な民間療法を取り入れ、患者が医療機関で行われる医療と併用、あるいは、むしろfirst choiceとして民間療法や伝統医学が選択されることも少なからず見受けられる。患者の評価するところの効果は西洋医学より大きいこともあり得る。また、マス・メディアから絶えず流れてくる情報は患者の心理に様々な影響を与え、医師はじめ医療従事看は、意見を求められるのみならず、時にはそれらの療法が期待される治療効果に与える影響も考慮せねばならない。プライマリ・ケアの現場では伝統医学、民間療法との融和を計りながら、予後やQuality of lifeの改善を期待することも多い。