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中間体に分けられ、第?]?Taにより分子量84KDaに切断される。図2で斜線で示したL鎖の約100個より成るdomain5は塩基性に富んでおり、(アミノ酸No.420〜520内にHistidine24個、Lysine13個、Arginine5個を含んでいる)ここを通して陰性荷電を持ついろいろなsurfaceと結合している。HKの一次構造は大きく次の様に分けられる。
1)EFhand構造(Asp−X−Asn−Gly−Asx−Gly)を持つ、N未より約120残基のCa binding domain(D1)。
2)Cystatin homologyの認められる(2)、thiol proteinase inhibitor domain(D2−D3)(アミノ酸123〜362)。
3)Brady kinin moiety。
4)塩基性の極めて強いhistidine rich domain(D5)。
5)Prekallikrein、factor?]?T結合dkomain(D6)。
そして、HKは一次構造に即した各々の機能を有し、極めて多彩な機能を持つ蛋白質である。また今回、示したように、HKからHKaに変換することにより、著明な電荷の変化が起こり(図2B)、内因性凝固活性を上昇させることなどが報告され(3)、VN同様、conformational changeが機能密接に結び付いている蛋白である(4、5)。

 

(2)キニノゲンの細胞接着抑制分子の位置づけについて
ここで多くの細胞接着抑制分子のなかで、HKaの位置づけをしておきたい。現在までに知られている細胞接着抑制分子を表1に示した。この中で多くはサイトカインに属し、TNF−α、IL−1βは、内皮細胞のα6β1 integrin(laminin receptor)合成のdown−regulatorである。またTGF一βはosteosarcoma cellでのα3β1 receptor(laminin/collagen/FN

 

 

 

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