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テムにおける分子遺伝学的背景、Rh抗原の発現機構などについて検討を行った。

 

【材料および方法】
健常人ボランティアよりインフォームドコンセント下にヘパリン加採血を行い、Rhシステムの表現型を血清学的に判定後、網赤血球ならびにバフィーコートからそれぞれ全RNAならびにゲノムDNAを分離、抽出した。なお、全RNAは Total RNA separaton kit(Clontech Lab.Inc.,米国)により、そしてDNAはSambrookら5)の方法に従い抽出した。同様に、−D−2例、Rhnull1例についても、全RNA、DNAの抽出を行った。
全RNAを用いて、reverse transcriPtion−polymerase chain reaction(RT−PCR)法により、RHD、RHC五、RH50糖蛋白cDNAを増幅した。RT−PCR法は、Gene Amp RNA PCR kit(Perkin Elmer Cetus、米国)を用い、各プライマーならびにPCR条件は既出の方法に従った3,6−9)。
RT−PCR産物は、ジデオキシ法10)による直接シークエンスを行うとともに、TA cloning kit(In−vitrogen,米国)によりPCRTM?Uベクターにサブクローニングした後、シークエンスを実施した。

 

 

 

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