第2章 タイ国の概況
2・1 自然・地理・文化
(1)国土の位置と面積
タイはインドシナ半島のほぼ中央に位置し、周囲をマレーシア、ミャンマー、ラオス、カンボジアの4ヵ国に接している。国土面積は513,115k?uで日本の約1.4倍、ASEAN諸国内ではインドネシアに次ぐ広さを持つ。
農地面積は国土の45%を占め、その割合はASEAN諸国の中で最も高く、国土の豊かさを見ることができる。(次表参照)
表2・1−1 ASEAN諸国の面積と人口
国名 |
国土面積(km2) |
農地面積割合(%) |
人口(百万人) |
インドネシア |
1,904,570 |
17.7 |
(’91)191.17 |
タイ |
531,115 |
44.8 |
(’93) 58.34 |
マレーシア |
329,750 |
14.9 |
(’92) 18.79 |
フィリピン |
300,000 |
30.8 |
(’92) 64.26 |
ブルネイ |
5,770 |
2.3 |
(’91) 0.26 |
シンガポール |
620 |
1.6 |
(’92) 2.82 |
日本 |
376,520 |
13.8 |
(’92)124.34 |
(2)人口
1993年のタイの総人口は前年比1.0%増の5,834万人で人口密度は114人/k?uとなっている。この10年間の人口の伸び率は、他のASEAN諸国に比べ低くなっている。
商工業の中心地である首都バンコクの人口は約560万人で、タイの総人口の約1割を占める。
第二の都市はナコンラチャシマで19万人、第三の都市はチェンマイで17万人となっており、大規模な地方都市はなくバンコク一極集中となっている。
このたびの調査対象であるタイ国鉄北線沿線の都市人口を見ると、人口10万人以上の都市はチェンマイ、ナコンサワンのみで、次のピサヌロークは約10万人、他は4〜5万人程度である。
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