バンコクと周辺5県を合わせたバンコク首都圏の人口割合は1989年の15.6%をピークに1993年には15.1%まで低下しており、地方の開発が進んできていることを示している。 (3)気候 タイは北半球の熱帯に位置し、気候は大きく雨季と乾季に分けられ、乾季はさらに寒季と暑季に分けられる。雨期は5月中旬頃から始まり11月頃に終わる。暑季の3月〜5月は最も暑く、バンコクで40度近くに達する。寒季は11月〜2月頃までで全国的に気温が低くなり、バンコクでも夜間は15度前後になることもある。(次表参照) 表2・1−2 各都市の気候(1993年)
2・2 政治
タイは正式にはタイ王国(Kingdom of Thailand)と称し、1932年以降立憲君主政体をとっている。現プーミポン国王はラーマ9世王にあたる。 国会は下院と上院で構成される二院制をとっている。上院は35歳以上の格式ある者で、いずれの政党にも所属しない者から270名を国王が任命する。任期は6年で、3年ごとに総数の半数が交代するが再任を妨げない。下院は総数360名(1992年現在)で、任期は4年である。選挙権は20歳以上、被選挙権は25歳以上である。
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