自動車排気ガスの影響はケープタウンの中心市街地ではより深刻に受け止められている。すなわちケープタウンの中心市街地はデビルスピークやテーブルマウンテン等が壁となって周辺をとり囲む独特の地形を有しており、排気ガスと太陽光による光化学スモッグの発生がみられ、1984年と1989年に顕著な影響が観測されている。健康医療局(The Medical Officer of Health)はこの状況につき、重大な関心を寄せるに値する事態と声明を発しており、ケープ都市圏、特にその中心市街地においては大気汚染は市民の健康被害という意味で看過できない状況になりつつあると考えられている(Liebenberg&Stander1992)。