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5.7.2分析方法

 

(1)FIRR
財務的内部収益率(Financial Internal Rate of Return)は、純支出と純収入の差の現在価値を均衡させる割引率として定義され、下記の算式で求められる。

 

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この指標は採算がとれる借入金の金利水準を表し、端的にプロジェクトの収益力を見る際に参考となる数値である。

 

(2)損益収支
内部収益率では収益性の各年の変化をみないのに対し、損益収支は各年の収入−支出の差の時系列変化をみたものであり、事業の経年的な財務体質を判断する資料となる。ここでは主要な指標として、単年度黒字転換年と累積黒字転換年の2つを算定するものとした。

 

(3)感度分析
各分析とも一定の過程を設けて検討するため、結論は仮定の妥当性に左右される所が大きい。こでは将来の不確実性に対処する観点から前提となる要素を変化させたいくつかの試算ケースを設定し財務分析を行ない、財務評価に最も影響する要素を探る感度分析を行うものとした。

 

 

 

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