
5.7財務評価
5.7.1基本的考え方
交通プロジェクトの中で料金収入を伴う種類のプロジェクトについては、そのフィージビリティをみる上で財務分析の必要がある。財務分析の範囲としてはキャッシュフロー分析、収益分析、資金調達、遅用分析等の観点があるが、ここではキャッシュフローを中心に検討を行うものとする。
経済分析においては、プロジェクトの実施によって発生する広義の費用と便益が分析対象となるが、財務分析においてはプロジェクトの事業面の財務特性を検証する事が目的であるため、通常はプロジェクトの実施過程で発生する財務的費用、事業収入が検討対家となる。
本プロジェクトでは、現段階においてプロジェクトの事業面についての細目は確定していないため、財務評価における重要な前提である次の各項目に関しては、仮定を設け検討する。
●事業主体(誰がプロジェクトを企業化するか)
●財政支援条件(公共補助を前提とできるか否か)
●事業能力(財務体質、資金調達能力)
分析指標としては、一般に用いられる総合収益性指標であるFIRRや長期にわたる損益収支指標を採用し検討する。
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