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5.2.4 LRT利用分担率想定

 

(1)現状におけるウォーターフロント関連トリップの交通手段割合
ウォーターフロントの開業後実施された交通利用実態調査での流入交通の交通手段内訳は表5−4の通りである。

 

表5−4 ウォーターフロント流入交通の交通手段

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資 CBD WATERFRONT LIGHT RAIL LINK

 

すなわち現状における手段選択は、公共交通手段としてはシャトルバスのみであることや比較的駐車スペースの確保に余裕がある等、自動車利用の利便性が高い点を反映し、自動車利用に選択が偏る傾向がみられる。

 

(2)自動車利用者のLRT利用転換意識構造
現状ではウォーターフロント地区にLRTがなく交通手段選択実績の中にはLRTの高い輸送サービス特性は反映されていないと考えられる。仮にLRTが導入されて大量・高速の安定輪送能力とその快適性等が認識されれば、現在は自動車を利用するトリップの一部がLRTに転換する可能性は大きいものと予想される。存在しない交通機関に対する利用者の利用意向を分析する事は難しい問題であるが、この種の問題に対する適当な分析手法としてSPデータ(Stated Preference)に基づく手段選択分析がある。前出の文献3はウォーターフロント地区を利用した自動車ユーザーにLRTへの利用意向をアンケートしSPデータによる分析がなされている。ここではこの報告にもとづいて自動車利用からの転換に関する意識構造を検討した。

 

 

 

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