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第5章 ウォーターフロント〜CBD間LRT建設変更計画の提案

 

5.1 ルートの設定

 

第4章の既計画のルートを基本とし、既計画の問題点及びウォーターフロント開発完成後の輸送需要等を勘案して、変更計画を策定した。変更計画ルートは図5−1に示すとおりである。
まず変更点は、既成市街地とウォーターフロント入り口との間に位置する高速道路との平面交差を避け、路線延長としては長くなるが、そのまましばらく直進させ高速道路の下を潜り、高速道路沿いにMetroのヤード跡地を通る迂回ルートとした。
また、既計画の単線区間の設置については、2000年にはウォーターフロント地区の開発がすべて完成予定であり、当然LRTの利用者は大幅に増加するが、その場合単線区間を設けると運転間隔が制限され、輸送需要に対応できない。よって全区間を複線として計画した。
路線延長は単線換算で7k300m、平面・縦断線形は既設の道路敷を使用するため、曲線区間が多く最小曲線半径ば15m、縦断勾配は最大42‰となっている。図5−2〜図5−5に横断図を示しているが、道路敷を利用する区間ては、ほぼこの4タイプになる。
本線軌道は道路との併用区間と専用区間に区分されるが、その区分については、5.5.1に示す。併用区間において、道路幅員が狭く複線軌道設置が不可能なウオーターフロント開発地域入り口付近については、今回の計画では既存の建物の中を通過することとした。
停留所の位置については、既計画と概ね同位置し、18停留所(単線単位)を設置した。停留所間の平均距離は約400mとなっている。

 

 

 

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