
3.4 中心市街地の通勤トリップパターン
ケープタウン都市圏における通勤OD表を用いて、都心(Inner City Area)に着発する通勤トリップ数を推計すると(ゾーン別人口、従業人口によるODのブレークダウン)概ね図2−4の様になる。
・この結果は需要配分で表されており各断面に生ずる実際値とは異なっているが、マクロなスクリーン断面として大方の傾向を判断できるものである。
・郊外からの通勤交通の都心集中により、都心付近では交通量が大きくなる傾向が考えられるが、上記の結果によると最大の交通が生ずる断面としては、CBD付近のスクリーンではなく、むしろ北東側のスクリーン断面(Woodstock)で大きい流動となっている。
・この理由として考えられるのは、先に示した様に都心での従業人口分布必ずしもCBDへの一点集中ではなく、北東側の地区にも相当の集積が見られ就業機会の分布が二極化している事が挙げられる。
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