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(6)船舶の輸入ルート
(A)ライセンス発給機関
ギニアの対外貿易は国家独占事業である。
輸出入の承認は、国営企業の輸出入公団(Enterprise Nationale Import−Export “IMPORTEX”)が行っているが、輸入で国内生産品と競合するものは、輸入禁止または制限の制約がある。
しかし、船舶のようなギニア国にとって重要な資本財の輸入は自由であり、ライセンスの取得は不要である。
上述の制約されている商品の輸入については、ライセンスの取得を必要とし、そのライセンスは“IMPORTEX”が発給する。
(B)輸入に対する機構、その他
ギニアの対外貿易は、前述のように“IMPORTEX”が年間輸出入計画の枠内で行うが、輪入の場合には公示して入札によって行っている。
その場合、支払条件が100万米ドル以上の場合は、25%を現金決済とし、残る75%は8ヵ月の延払いとする。
しかし、この支払い条件は最低基準であって、実際にはギニア側にとって最も有利になる延払い条件を提示した者に落札する仕組みになっている。
為替管理の権限は、大統領の直接監督下にある中央銀行(Banque Centralede la Republique de Guinee)に与えられている。
中央銀行は、為替管理権限を他の基幹に委任していない。
輸入代金支払いを含む全ての対外決済は、中央銀行為替管理局の承認を必要とする。
関税、税率、その他については、概ね旧宗主国のフランスの規定に準じて施行している。
(C)輸入資金の調達状況
輸入に必要な外貨は、“IMPORTEX”に申講し、規格財務省(Ministry of Planning and Finance)所管の外国貿易銀行で調達する。
 

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