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現在、ギニアは世界第1のボーキサイト輸出国であり、ボーキサイト鉱石では世界第2の大生産国となっている。
ボーキサイトおよびアルミナの輸出は、1992年には全輸出収入の55.1%(1988年は78.1%)を占めている。
ギニアにおけるボーキサイトの生産は、1970年代の260万トンから、1980年には1,340万トンに増大した。
しかし、アルミニウムの世界需要の減退により、ギニアのボーキサイト生産は1981年は1,280万トン1982年は1,180万トンと、年毎に低下したが、1983年には回復の兆候が見え、11300万トン台に達し、その後1986年が1,470万トン、1988年が1,786万トン、1990年か1,752万トンとなっている。
ギニアのボーキサイトはボケ(Boke)、フリア・キンボ(Fria−Kinbo)およびキンジア・デルベ(Kindia−Delebe)の3鉱山で採掘され、フリギア・アルミエ場でアルミナに加工される。
アルミナの生産は、1970年台の50万トン台から、1980年には70.8万トンに増大したが、世界アルミニウム市場の低迷により、ギニアのアルミ生産は57.8万トン(1982年)に低下した。
その後、やや回復し、1988年58.9万トン、1989年61.9万トン、1990年63.1万トンと増産傾向にある。
現在、ギニアのアルミナの大部分は、西アフリカ・カメルーン共和国の精錬所でアルミニウムに加工されている。
ギニアでは、高品質のダイアモンドおよび金も採掘されている。
ダイアモンドの生産は、1970年代の末期に中止されたが、1980年に政府は多国籍会社による投資を認め、その生産が開始された。また、1984年には、ギニア東南部地方のアレードル・ダイアモンド鉱山で生産が開始され、年間生産高は15万〜20万カラットであるが、その90%は高品質の宝石である。1990年の生産は、前年の14.8万カラットから13.5万カラットヘと低下している。金の採掘は1988年に開始された。
鉄鉱石については、ニンバ(Ninba)鉱山には推定15億トンの高品質鉄鉱石の埋蔵が発見されており、ギニア政府との合弁企業による開発計画により、年間1,500万トンの採掘が予定されていた。
 

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