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92年には労働人口の約72.6%がこの部門に従事している。
主要換金農産物は、果物、油ヤシ、落花生、コーヒーなどであるが、このほかに重要な主食用の農作物として、カサバ、米、その他穀物、野菜などがある。
ギニアは、かつては穀物輸出国であったが、最近は大量の穀物を輸入に依存している。
穀物の輸入は、1984年には約64,000トンであったが、1992年には約296,000トンにも及ぶ大量の穀物を輸入で賄っている。
このため、政府は基礎食糧の自給達成に最重点を置き、広大な未開発地域の開発に外国からの援助により、主要農作物の増産に努力している。
ギニアの牧畜業は、特に遊牧民の生業であるが、皮革産業、食肉産業など関連工業も発展の緒についている。
また、牛およびその他の家畜を飼育することによって、食料の補給に大きな効果をあげている。
ギニアには可成りの森林資源があり、特に西部の熱帯雨林は、森林資源が豊富である。
森林開発は、植民地時代早くから始まっているが、政府はこの資源の商業生産能力の拡大に力を入れている。
このため、1990年代初期における過度の木材伐採を補うため、各種の方策が講じられている。
また、最近は原木輸出を規制し、現地加工による付加価値を高めた丸太または挽材として、輸出に向けている。
1982〜91年の期間に、農業部門(畜産葉、林業、漁業を含む)は、年平均1.9%の割合で増加している。
 

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