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ギニア
 
(1)一般事情
ギニア共和国は、アフリカ大陸の西岸に位置し、南部はシェラ・レオーネ共和国およびリベリア共和国、北部はセネガル共和国およびギニアビサオ共和国、東部はマリ共和国およびコートジボアール共和国と、それぞれ国境を接している。
国土面積は245,857平方キロで、わが国の本州と四国を合わせた面積よりもやや大きい。
人口は約560万人(1992年)で、同年の人口密度は、1平方キロ当たり22.8人となっている。
ギニアの人種構成は、フラニ族が全人口の40.3%を占め、最も多く、次いでマリンケ族(25.8%)、スースー族(11%)、キッシー族(6.5%)、クペール族(4.8%)、その他ディアロンカ族、ロマ族など(11.6%)となっている。
ギニアの公用語はフランス語であるが、各種族はスースー語、マニカ語、その他6種類の言語を日常使用している。
宗教は、住民の大多数が回教徒であるか、このほかに少数のカトリック教徒およびアニミスト(原始宗教信奉者)がいる。
気候は、沿岸地方は高温多湿の熱帯気候であるが、高原地方は比較的やや涼しい。雨季は沿岸地方では5月から11月まで続くが、内陸地方では10月に終わる。
首都コナクリの気温は、1月の平均が26.7℃(80゜F)、7月平均が25℃(77゜F)、年間降水量が4,293?である。
世界銀行の推定によると、1992年におけるギニアの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をべースにして算定すると、総額31億3百万米ドルであり、国民1人当り510米ドルに相当する。
1985〜92年の期間に、国民1人当りのGNPは実質で平均年率0.8%の割合で増加している。
この期間(85〜92年)に、ギニアの人口は年平均2.8%の割合で増加している。1982〜91年の期間に、ギニアの国内総生産(GDP)は、平均年率2.9%(実質)の割合で増加しており、1992年には約38%の成長を記録している。
農業部門(林業および漁業を含む)は、1991年にはGDPの23.2%を占め、19
 

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