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電力事業は1990年に民営化された。
貿易関係については、コーヒー、ココアおよび木材を中心とする輸出によって、コートジボアールの経済は支えられており、これが同国の経済開発に必要な資金の大部分を賄っている。
他の多くの発展途上国と同様、これら2〜3の農林産品に依存するモノカルチャー経済を営んでいるのが特徴であるが、貿易収支が黒字で推移している点が注目され、これがコートジボアールの国際的信用度を高めている。
コーヒー、ココアなど輸出用一次産品の増産と共に、工業化の進展に伴う工業製品の先進工業国向け、あるいは近隣アフリカ諸国向け輸出も着実な伸びを示している。
他の途上国と同様、コートジボアールも多種多様の工業製品を輸入に依存しているが、機械、化学品などの工業製品は、国内市場が停滞しているため、輸入が縮小している。
むしろ石油価格の上昇による支払の急増と、米、麦など食料の輸入が増大している点が注目される。政府の重点政策が、食料自給の達成と、石油開発にある理由は、この点で理解できる。
 

貿易額の推移

 

主要商品別輸出

 
 

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