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コートジボアール

 
(1)一般事情
コートジボアール共和国は、アフリカ大陸の西岸に位置し、東部はガーナ、西部はリベリア、北部はギニア、マリおよびブルキナ・ファソと、それぞれ国境を接し、南部はギニア湾に面している。
国土面積は322,462平方キロ(日本の約0.9倍)、人口は1,318万人(1992年末)である。
気候は一般に熱帯気候で、高温多雨であり、沼岸地方は5月〜7月および10月〜11月、中部地方は3月〜5月および7月〜11月、北部地方は6月〜10月が雨季である。
同国最大の商工都アビジャン(旧首都)の平均気温は、1月が81゜F(27.2℃)、7月が75゜F(23.9℃)、年間降水量は2,100mである。
言語は、フランス語が公用語であるが、各種アフリカ民族の言語も日常使用されている。
宗教は、住民の60%は伝統的宗教の信奉者であり、このほかに回教徒(30%)、ローマカトリック教徒(10%)などがいる。
コートジボアール経済は、1950年にブリデイ運河の開通により、アビジャン港が開港したため、急速な発展を遂げた。
独立後の1960年以降70年頃までは、11%という高率の成長を遂げた。70年代に入るとオイルショックや、コーヒー、ココア等の国際市況の乱高下で、成長はやや鈍化したが、それでも6%〜8%で推移し、現在ではブラック・アフリカにおける非産油国の中では最も豊かな国になっている。
世銀の推定によると、1992年におけるコートジボアールの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をべースにして算定すると、86億5,500万米ドルであり、国民一人当り670米ドルに相当する。
1985〜92年の期間に国民1人当りのGNPは、平均年率5.7%の割合で増加したものと推定される。
この期間(85〜92年)における人口増加率は、年平均4.0%となっている。
 

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