するため、漁業については漁船隊の近代化・増強、港湾および冷凍設備の拡張などを含む漁業開発に努力している。

この結果、漁船隊の平均船齢（１９９４年末現在２１年）についても、他の西アフリカ諸国（コートジボアール３３隻、９，３６５Ｇ/Ｔの平均船齢３２年、ガーナ１３６隻、６９，５９６Ｇ/Ｔの平均船齢２４年など）と比べ、逢かに改善されている。

（６）船舶の輸入ルート

（Ａ）ライセンス発給機関

シェラ・レオーネは、米その他食料をはじめ、各種産業用機器、原材料、鉱物性燃料、化学品など、すべて輸入に依存している国であり、殆どすべての品目が広い範囲の諸国から自由に輸入できる。

従って、極く一部の商品を除き、ライセンスは不要である。

ライセンスを必要とする場合は、貿易産業国営企業省（Ｄｅｐａｒｔｍｅｎｔ　ｏｆ　Ｔｒａｄｅ，Ｉｎｄｕｓｔｒｙ　ａｎｄ　Ｓｔａｔｅ　Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅｓ）が発給する。

（Ｂ）輸入に対する機構、その他

シェラ・レオーネにおける輸入は、貿易産業国営企業省の所管事項であるが、船舶や生産財のような重要資本財を輸入する場合は、必要に応じて開発省および調査省が審査することもある。

関税、税率その他は、旧宗主国の英国の規定に準じて施行している。

通貨については、西アフリカ通貨委員会か発行責任者となっているが、発行される各種の通貨は、いずれも英国ポンド貨と等価で交換することができる。

（Ｃ）輸入資金の調達状況

前述のように、国内の通貨は無条件で英国のポンドと等価で交換できるので、船舶輸入の場合に必要な支払外貨の調達・取得は、円滑に行うことができる。

特に制限もないので、国内通貨の資金があれば、問題になることはない。

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