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世銀(世界銀行)の推定によると、1992年のシェラ・レオーネの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をベースにして算定すると、総額7億2,600万米ドルであり、国民1人当り170米ドルに相当する。
1985〜92年の期間に、国民1人当りのGNPは実質で変化が見られなかったが、この期間における人口は、年平均約2.5%という高い割合で増加している。
シェラ・レオーネの国内総生産(GDP)は、1980〜91年の期間に、実質で年平均1.1%の割合で増加している。
農業部門(林業、漁業を含む)は、1992〜93年の期間にGDPの27.5%を寄与し、労働人口の60.8%(1992年)がこの部門に従事している。
主要換金農作物は、コーヒー(1993年は輸出収入総額の約2.0%)およびカカオ豆(同約3.3%)であり、シェラ・レオーネにとって重要な輸出作物となっている。
カサバ、米およびバナナは、主食作物として重要である。
また、牛、羊、家禽類も重要な家畜である。
家畜は、北部地方が特に盛んであり、食肉、皮革などの関連工業も発達している。
ヤシ油、落花生、砂糖きび、果物、野菜などの生産もシェラ・レオーネ経済にとって、重要な地位を占めている。
林業および漁業の開発が期待されているが、とくに漁業については、政府は水産物の増産を図り、国内の食料自給と重要な外貨獲得源とするため努力している。
農業部門(林業、漁業を含む)のGDPは、1980〜91年の期間に年平均2.7%の割合で増加した。
 

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