ガーナの独立は、英領植民地ゴールドコーストに英国信託統治地域のトーゴーランドを合併したものであり、1960年7月1日に共和制を採り、ガーナ共和国が誕生した。
わが国は、ガーナとはその独立以来、経済・技術協力、研修員の受入れ、専門家の派遣などを通じて、良好な友好関係を維持しており、民間でもテレビなど電気製品の組立工場の設立、大手漁業会社による漁業提携など、わが国企業もガーナに進出している。
ガーナが、日本政府の経済援助、民間企業のガーナヘの投資に対する期待は非常に大きい。
わが国との貿易関係では、ガーナからの輸入は順調な伸びを示しており、84年には前年比8.9%増の7,100万ドル、輸出は3,000万ドル程度にとどまり、わが国の大幅入超(4,100万ドル)となっている。
日本のガーナに対する輸出品は、繊維製品が依然として首位を占め、機械・自動車などがこれに次ぎ、一方、輸入品はココアが圧倒的に多く、次いでアルミインゴット、マンガン鉱、丸太、植物油脂用原料などである。
(8)輸出実績
わが国のガーナ向け輸出船は、1964年に日立が4,900G/T貨物船4隻、65年に住友が4,900G/T貨物船4隻を輸出した。
72年には27,000ドル、73年には434,000ドル、74年には475,000ドルの中古漁船等を輸出しており、75年には280G/Tの中古漁船1隻が輸出された。
(9)評価
同国の経済事情からみて現状では輸出市場として当分期待できない。
但し、同国は、鉱物、森林、水産資源などに恵まれており、これら各部門の
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