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第1位の輸出商品(79年には輸出総額の90%)であったが、世界需要の減退により、83年には魚輸出に次ぐ第2位の地位(輪出総額の45%)に落ちた。
銅鉱石はアクジュージト(Akjoujt)に埋蔵があり、82年に生産が再開された。
モーリタニアには石膏の大きな埋蔵(推定40億トン)があり、84年11月に採掘と加工が開始された。石膏はセネガルに輸出されているが、国内の新セメント・プラントにも供給されている。
84年にはアレグ・カエディ(Aleg−Kaédi)地方に燐鉱石の埋蔵が発見された。埋蔵量は9,500万トン(燐酸塩含有率20%)と推定されている。
その他、石油及びウラニウムの探査活動が続けられている。
モーリタニアの製造業には見るべきものがないが、81年には電力開発(1億KWh)によって、ヌアディブの製鋼所が稼働した。83年にはアルジェリアの援助により、ヌアクシヨットの砂糖精製工場が操業を開始した。
84年には、ヌアディブの石油精製プラント(年間100万トン能力)が完成したが、原油輸入に支払う外貨の不足により、現在この精油所は閉鎖している。
貿易関係では、モーリタニアの貿易収支は赤字基調が定着している。
82年における輸入総額は142億1,500万ウギア、輸出総額は120億5,000万ウギアであり、輸出の60%は鉄鉱石で占め、冷凍魚がこれに次いでいる。
一方、モーリタニアの輸入商品は食糧、電機製品を中心とする消費財、自動車、トラックなどの輸送機器が主要商品となっている。
 

年度別貿易実績

(単位:百万ウギア)
 

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