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モーリタニア
 
(1)一般事情
 
モーリタニア回教共和国は、西アフリカの北部に位置し、西部は大西洋に面し、北部はアルジェリア及び西サハラと境を接し、東南部はマリ共和国、南部はセネガル共和国と、それぞれ国境を接している。
面積は1,030,700平方キロ(398,000平方マイル)で、わが国の約3倍の領土であり、人口は約183万人(84年現在)である。
人口の約25%は首都ヌアクショット(人口15万人)、その他主要都市に集中している。
人種は、アラブ民族・ベルベル人と黒人との混血であるムーア人が大多数を占め、イスラム教徒であり、主に牧畜業(羊、牛)に従事している。
1970年代以前には、国民の約85%が牧畜業に従事していたが、その後70年代の後半からの大旱魃により、牧場の約80%は砂漠化し家畜に大被害をもたらした。84年だけでも、家畜全体の25〜30%を失ったものと推定される。この結果、多数の遊牧民が食料と職業を求めて都会へ集中した。このため、遊牧民族は年々減少し、84年現在では総人口の25%程度を占めているに過ぎない。
 

家畜飼育頭数

(単位:1,000頭)
 

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