(6)船舶の輸入ルート
(A)ライセンスの発給機関
セネガルの輸入ライセンスは、フランスやECとの通商協定、輸入需要、外貨蓄積などを考慮して発行される。
フランスとフランス圏からの全ての輸入は、一部の輸入禁止品目を例外として、輸入ライセンスを必要としないが、フランス圏外からの輸入の際には、輸入ライセンスを取得しなければならない。
輸入ライセンスは、経済財務省外国貿易局(Directorate of Foreign Trade,Ministry of Economy and Finance)が発給している。
(B)輸入に対する機構、その他
セネガルの輸入関税は、輸出国によって無税、割引税率、最低税率、一般税率の4種に区分されている。
(1)フランス圏諸国とEC諸国の産品の輸入には関税は免除される。
(2)東アフリカのルワング、ブルンジィと中部アフリカのザイールの3共和国には、割引税率が適用される。
(3)米国、英国などに対しては、最低税率を課している。
(4)日本、アフガニスタンなど一部のアジア諸国と中南米諸国には、一般税率が適用される。一般税率は最低税率の3倍である。
セネガルはまた、これら関税のほかに、輸入の際、財産税、統計税、標準税、売上税などを全ての輸入商品に対し、CIF価格基準で賦課している。
輸入数量制限は、フランス圏、EC諸国からは原則として自由であるが、その他の国からの輸入には数量割当てがあり、それには双務協定クォーターとグローバル・クォーターとがある。わが国は、グローバル・クォーターに属している。
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