日本財団 図書館


べ一スン7号のコンテナ・ターミナルには、コンテナ・クレーン3基(40トン×2,32トン×1)、コンテナ・フォーク・トラック(最大40トン)、倉庫2棟(各5,000平方m)、埠頭(延べ1,100m)、Ro/Ro船用の2バースなどがある。
バルクカーゴ・ターミナルには、穀物サイロ(貯蔵能力:208,000立方m)、穀物吸込管、揚穀機、穀物積込管などの設備がある。このターミナルでは、飼料、大豆、塩、紙、セメント、砂、砂利、などを扱っている。
主港のタンカー・ターミナルには、6バース(最大水深11m)あり、夜間バースも可能である。
東港のバース313号(水深12m)もタンカーの収容が可能である。
全オイル・タンクの貯蔵能力は、50万立方mに達している。
清水、食料、石炭、燃料油、ディーゼル油などの供給が可能である。
曳船は、港湾局所有の2基(2,325馬力、3,000馬力)が使用できる。
船舶修理施設は、Aarhus Flydedok A/S所有のドライドック2基(190m×26.7m、90m×22.8m、各能力19,000DWT,2,000DWT)、スリップウェー(最大300DWT)のほか、修理工場が多数ある。
同港の開発計画として、東港の多目的ターミナルの埠頭の長さ400m延長、水深を13.5mに浚渫が予定されている。
 
(4)造船事情
 
デンマークは、相当規模の海運力(現在、欧州では第6位の約540万G/T)を保有し、かつ造船企業の多くが自国海運企業と経営的に極めて密接な関係にある。
例えば、デンマーク最大の造船所として知られたオデンセ社(Odense Staalski-bsvaerft A/S)は、同国最大の海運会社(A.P.Moller)を親会社としており、また、ダンヤード造船会社(Danyard A/S)およびオールフス造船所(Aarhus Flydedok A/S)も、それぞれ同国の大手海運会社であるJ,Lauritzen A/SおよびWeco-shipping I/Sの傘下にある。
これら造船会社は、不況の時期に、必ずしも十分と言えなくとも、新造船の優先発注などを通じて直接・間接に親会社から多大の恩恵を受けている。
 
 

前ページ   目次へ   次ページ

 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION