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鉱業生産高の推移
製造業は、1992年に労働人口の約19.6%(前年は19.9%)を占め、GDPへの寄与率は18.3%(前年は18.5%)に達している。
製造業の中で最も重要な分野は、生産価格からみると、食品加工、鉄鋼および金属、化学品および製薬、印刷および出版、機械類、電子機器および輸送機器である。
製造業部門の輸出額は、1990年に商品輸出総額の約70%を占めている。
デンマークは、エネルギー源を主として石油と天然ガスに依存している。
1988年の推定によると、デンマークは自国エネルギー需要の約40%を自給で賄っている。1992年における鉱物性燃料の輸入は、輸入総額の約6.0%(91年は約7.0%)を占めている、現在、代替エネルギー源(風力など)の開発が奨励されており、政府はエネルギー供給の自給率向上ならびに多様化に努力している。
このため、全発電所のエネルギー源を石油から石炭に変えようとしているが、石炭も全量輸入に依存している。
他方、唯一の輸出余力を有するまでに至っている北海油田ガスの活用を図るため、全国的なガスパイプライン網の整備を図りつつあり、これを特に地域暖房に有効に利用する計画である。
輸入エネルギー・コストは、貿易収支を悪化させる要因であるため、政府は自給化の向上ならびにエネルギー源の多角化を目指して、北海油田の採油量の増大、グリーンランド島周辺の原油、天然ガス探査活動に努める一方、火力発電のエネルギー源を石油から石炭に変えつつある。
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