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デンマーク
 
 
(1)一般事情
 
デンマークは北欧に位置し、バルト海と北海とを分けるユトランド半島と、その東にあるシェシン、ローランド、フィーン、フォルスター、ボルンホルムなどの諸島を初め、周辺に散在する401の小島から成っている。
国土面積は約43,000平方キロ(北大西洋のフェロー諸島とグリーンランドを除く)で、わが国の九州とほぼ同じであり、人口は1993年1月現在約520万人である。
首都コペンハーゲン(同約135万人)は「商人の都」を意味するようにデンマーク最大の、かつ天然の商港で、1984年に自由港となって以来バルト海沿岸諸国の中継貿易港として繁栄している。
また、北欧最大の都市であるため、北欧の海運、航空、通信の中心地として特に重要性を増している。「北欧のパリ」と呼ばれている美しい都市で、造船など重工業の中心地ともなっている。
北東大西洋のアイスランドと英国スコットランドの中間に散在するフェローズ諸島(デンマーク領)は、デンマークの漁業基地であり、また牧羊も盛んである。
デンマーク本土は、山らしい山が殆どなく、大部分は氷河による堆積層と堆石によってできた波状平野から成っている。海岸線は氷河期以後の沈降によって形成されたもので、複雑で長く、多数の島々が生じたが、北海・バルト海沿岸は遠浅となっている。
気候は西岸海洋性気候に属し温和である。首都コペンハーゲンの平均気温は、1月が330F(0.5℃)、7月が63F(17℃)となっており、年間降雨量は650?である。
主要言語はデンマーク語である。
宗教は、住民の殆ど全てがキリスト教徒であり、その91%は福音ルーテル教に属している。
人種はゲルマン民族である。
世銀の推定によると、1992年におけるデンマークの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をべ一スとして算定すると、総額1,339億4,100万米ドルであ
 
 

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