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8.ケミ港
同港は、ボスニア港の北岸に位置し、石油製品、パルプ用丸太、木材チップ、鋼板などの輸入港であり、乾燥パルプ、挽材、クローム鉄、鋼コイルなどの輸出港である。
1992年の入港船舶数は246隻で、貨物取扱量は1,143,150トン(輸出貨物364,810トン、輸入貨物778,340トン)に達している。
外港に3埠頭があり、1号埠頭は長さ208m、水深6.1m〜7.7m,2号埠頭は長さ283m、水深8.7m、3号埠頭は長さ360m、水深5.2mであり、2号埠頭には6トン・クレーン2基がある。
タンカー・ターミナルには1バースがあり、長さに制限なく、吃水10,0mまでのタンカーの収容が可能である。石油荷揚げ用の油送管3本(直径30.48?×2本、10,16cm×1本)が使用できる。
食料およびバンカー油の供給が可能である。港から15キロの地点にケミ港があり、ヘルシンキ国際空港とを結ぶ定期航空路が開設されている。
 
(4)造船事情
 
フィンランドの造船業は、近代的な設備と優れた技術をもち、国際競争力を十分に備えている。
フィンランドの造船所の特徴は、特殊かつ多様の船舶を建造していることである。砕氷船、木材運搬船、カー・フェリー、旅客船、コンテナ船、Ro/Ro船、LPGキャリア、ケミカル・タンカー、海洋補給船などの建造技術では、優れた特異性を発揮している。
一般に、フィンランドの造船所は特殊船の建造に優れているが、河川航路などに使用する荷物運搬船の建造にも優れた技術をもち、1,000〜5,000トン級の大型のものまで建造している。
フィンランド造船所の最近における船舶建造実績は、次の通りである。
 
 

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