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フィンランド
 
 
(1)一般事情
 
フィンランドは北欧に位置し、北はノルウェー、北西はスウェーデン、東はロシアと、それぞれ国境を接し、西岸はボスニア湾、南岸はフィンランド湾、西南岸はバルト海に面している。
国土面積は33.8万平方キロ(日本の0.89倍)、人口は約505万人(92年末現在)、人口密度は1平方キロ当り14.9人である。
言語は、フィンランド語とスウェーデン語が公用語で、住民の93.4%はフィンランド語、5.9%はスウェーデン語を日常使用している。
首都ヘルシンキ(人口約50万人)は政治・経済・文化の中心地で、各種工業の中核地となっている。
世銀の推定によると、1992年におけるフィンランドの国民総生産(GNP)は、1990〜92年の平均価格をべ一スとして算定すると、総額1,163億900万米ドルであり、国民1人当り22,980ドルに相当する。
1985〜92年の期間に、1人当りのGNPは実質で平均年率0.7%の割合で増加したものと推定される。
この期間(85〜92年)に、人口は年平均0.4%の割合で増加している。
フィンランドの国内総生産(GDP)は、1980〜90年の期間に、実質で年平均3.4%の割合で増加していたが、1991年のGDPは実質で6.5%減、92年は3.5%減、93年には2.5%の減少となった。
農業部門(林業、漁業を含む)は、1992年には労働人口の8.6%を占め、GDPへの寄与率は5.2%に達している。
この部門では、林業は最も重要な分野であり、輸出収入総額の約36%(92年)を占めている。
主要農産物は、オート麦(93年生産高120万トン)、大麦(同168万トン)、小麦(同36万トン)、ポテト(同78万トン)、甜菜(同100万トン)などである。1980〜92年の期間に、農業部門のGDPは年平均0.2%の割合で減少している。
 
 

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