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レーン(能力75トン)1基、その他移動クレーン(能力20トン〜60トン)などが多数ある。ストロモレン埠頭には、Ro/Ro船用の設備があり、鉱石埠頭(長さ415m、水深13.2m)には鉄鉱石積出機2基がある。
タンカー・ターミナル(ウデバ石油港)には新埠頭(長さ60m、水深12.2m)と旧埠頭(長さ20m、水深7.8m)がある。
清水、食料、燃料油、ガスオイルなどの供給が可能である。
船舶修理施設は、機械工場、救難船、救難曳船などが使用できる。
港から15キロ離れた地点にカラクス国内空港がある。
 
(4)造船事情
スウェーデンは、1970年代の初期までは世界的な造船国であったが、人件費が高水準であったため、国際的競争力を失い、現在の造船施設の建造能力は最盛期の5%以下に低下している。
1986年には大手のUddevallavarvet ABが倒産、1987年にはKockums Mekaniska Verstads ABの商船部門が閉鎖、1989年にはGötaverhen Arendalが倒産、1991年にはFartygsentreprenader,1992年にはKaristadsverken ABが相次いで倒産となった。このような造船不況で、スウェーデンでは現在のところ、新規造船の建造は殆どなく、国内造船所広範囲に及ぶ再編成の結果、修繕部門及び小型船舶、特殊船、艦艇などの建造に主力を注いでいる。
 

スウェーデン造船所新規受注量の推移

 
 

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