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2.エ一テボリ港
エ一テボリ(93年末人口約44万人)は、スウェーデン第2の大都市であるが、港は貨物取扱量からみると、同国最大の貿易港である。
1992年の入港船舶数は10,423隻、87,972,100G/T(前年は10,646隻、84,458,400G/T)で、貨物取扱量は25,650千トン(前年は26,382千トン)、このうち原油・石油製品が16,041千トン(前年は17,299千トン)、一般貨物が9,124千トン(前年は8,455千トン)、バラ荷が485千トン(前年は628千トン)、その他コンテナなどを含む、となっている。
港外に安全な錨泊地があるが、1,600G/T以上の船舶の入出港には水先人の使用が必要である。
一般貨物船は、一般貨物、生鮮果物、その他腐敗し易い野菜・魚類などを扱う近代的荷役設備を完備した自由港を使用している。
自由港には、多数の埠頭バース(20バース、総延長2,879m、水深6.0m〜9.5m)があり、クレーン12基(能力2トン〜6トン)、移動クレーン2基(能カ36トン、45トン)、フローティング・クレーン(能力215トン)、各種トラック約305台、フォークリフト・トラック、トラクター、ストラドル・キャリアなどの設備がある。
コンテナ・ターミナルには、コンテナ船およびRo/Ro船用の埠頭バース19(総延長約3,485m、水深8.0m〜12.0m)があり、コンテナ・クレーン6基(能力70トン×2,60トン×1,50トン×1,45トン×2)、各種移動クレーン、フォークリフト・トラック、トラクターなど多数の荷役設備のほか、倉庫15棟(延べ56,000平方m)など貨物保管設備がある。
自由港に最近建設した埠頭バース116号を使用して、対岸のフレデリクスハーベン港(デンマーク)とを結ぶ新鉄道フェリー定期航路が最近開設された。タンカー・ターミナルには34バースがあり、全長350m、吃水19.2mまでのタンカーの収容が可能であり、夜間バースも可能である。
清水、食料、燃料油、ディーゼル油、ガスオイルなど全て供給が可能である。船舶修理施設は、Gotaverken Cityvarvet A/B所有の浮ドック2基(268m×34.6m×9.75m、能力70,000DWT。75m×14.5m×6m、能力4,000DWT)、ドラ
 
 

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