一方、対日主要輸入商品としては、機械類(金属加工機械、特殊産業用機械、電気機器、事務機器・自動データ処理機器、通信機器、光学機器など)、輸送用機械・機器(自動車などの路面用車両、船舶、各種舶用機器類)などのほか、鉄鋼が挙げられるが、この品目は大陸棚石油開発向けの鋼管、石油リグなどが中心となっているため、石油開発プロジェクトに大きく左右される。
主要商品別輸出入
ノルウェーの対日貿易収支は、例年ノルウェー側の大幅入超となっているが、石油輸出国ノルウェーの国際貿易収支が大幅な黒字を続けてきたこと、ノルウェー海運の日本からの運賃収入が年間数十億クローネにのぼること、両国間で競合する産業分野が少ないこと、といった背景から、いわゆる貿易摩擦は生じていない。
しかし、将来原油価格の下落を要因にノルウェーの国際貿易収支の悪化が予想されるため、もし対日貿易が極端なインバランスのまま推移すれば、貿易摩擦を引き起こす可能性がある。
ノルウェーに現地法人として進出している日系企業は、その殆どが自社製品の販売を目的とした商業部門への進出である。ノルウェーは、日本企業を誘致するための特別な優遇措置を講じていないが、技術を中心とした日本との交流には大きな関心を持っている。
わが国からノルウェーへの直接投資額は、1951年〜92年累計で112件、9億300万ドルに達している。
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