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年間新規受注量(100G/T以上の鋼船)は、89年が25隻(36,000G/T)、90年が11隻(163,000G/T)、91年(1〜6月)が3隻(1,000G/T)となっている。
新造船建造の受注量は減少しているが、小型造船所の活動は、外国市場向けではあるが、89年以降好転の様相を呈している。
修繕船部門では、超大型船の修繕能力をもつLISNAVE造船所やSolisnor(旧SETENAVE)造船所修繕部門は、既に好転の兆しを見せている。
ポルトガルの造船業は、EC諸国内で最低の労賃と、リスボン、セツーバル両港の地の利などにより、内外修繕船を中心として活況を呈するものと考えられる。
ポルトガルにおける主要造船所の設備、能力などの概要は、次の通りである。
1. LISNAVE(Estaleiros Navais de Lisboa, S.A.R.L)
(所在地)Apartado 2138, 11031 Lisbon Codex, Portugal
South Shipyard
(修繕設備)ドライドック 4基
長さ(m)幅(m)能力(DWT)
520×90 1,000,000
360×54 325,000
350×54 325,000
268×42 100,000
修理岸壁長さ2,600m、最大吃水9m
North Shipyard
(修繕設備)ドライドック 4基
長さ(m)幅(m)能力(DWT)
170×22 22,000
104×12 5,000
64×11 1,800
48×11 600
(業務) 各種船舶(特に大型タンカー)の修理及び改造、各種エンジン修理など。
 
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