

ポルトガルはエネルギー資源に乏しく、輸入石油および水力発電に依存している。北部および中央部の山岳地帯は、水力発電に適しており、火力発電所は降雨量の少ない南部および大都市周辺に所在している。
現在、石油・天然ガスは発見されておらず、確認されている石炭埋蔵料も3,000万トンと少なく、しかも低品質のものである。従って、国内エネルギー資源が開発されない限り、今後も輸入エネルギーへの依存体質は変わらない。このため、石油・石油製品の輸入は、90年には輸入総額の2.1%に達している。
原子力発電は、国内産のウラニウムを基礎としてスペインの協力のもとに開発が進められているが、原子力発電所の建設用地をめぐる問題に直面して、計画の実現が遅れている。貿易関係では、90年のポルトガルの輸出は2兆3,251億エスクード(前年比16.6
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