日本財団 図書館


4.ビルバオ港
ビルバオはスペイン北部の製鉄、造船など重工業の中心で、港はビスケー湾に注ぐネルビヨン河の上流16キロの地点にあり、主として原油、石炭、鉄鉱石、屑鉄などの輸入と、石油製品、燃料油などの輸出を扱っている。
公共埠頭に26バース(最大水深32m)、民間埠頭には17バース(最大水深10,5m)があり、全長378m、吃水26.1m、最大423,640DWTタンカーの収容が可能である。
荷役設備は、高架クレーン(能力10トン〜50トン)21基、ポート・クレーン(3トン〜30トン)120基、移動式クレーン(2トン〜150トン)114基、クレーン船6隻(能力400トン×1、25トン×1、20トン×1、12.7トン×2,12トン×1)などがある。
曳船は26隻(180馬力〜4,000馬力)使用できる。
清水、食料、燃料油などの供給が可能である。
船舶修理施設は、Astilleros Espanoles造船所に修繕用ドライドック3基(長さ146.6〜150m,19〜22m、吃水1.80〜2.60m、能力15,000〜17,000DWT)があり、Astilleros Zamacona造船所には能力300G/Tのスリップウェー2基がある。その他多数の修理工場があり、各種船舶の修理が可能である。
89年の入港船舶数は3,679隻で、貨物取扱量は26,332,280トン(原油9,148,783トン、燃料油2,614,823トン、石油製品1,991,920トン、石炭1,571,835トン、その他コンテナ等)に達している。
(4) 造船事情
スペインの造船業は、88年の新規受注量は、外国からの需要が増加したため、158隻(510,232G/T)となった。このうち、51%が輸出船であった。竣工量は112隻(140,360G/T)で、このうち、12%が輸出船であった。88年末における手持工事量は207隻(815,755G/T)で、このうち輸出船は55.2%を占めている。
89年および90年は、88年に較べ内需の増はあったが、外需が減り、合計では減少
 
前ページ   目次へ   次ページ
 

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION